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2023年から2024年にかけて、凄まじい勢いで資産を増やしてきた「NYSE FANG+指数」。しかし、2025年の年間パフォーマンスを振り返ると、意外にも分散投資の王道である「オルカン(全世界株式)」がFANG+を上回る結果となりました。
「ハイテク株を持っていれば勝てる」という神話が、なぜ2025年に崩れたのか? その背景にある3つの決定的な理由を分析します。
目次
1. AIへの期待が「現実の収益性」にシフトした
2024年までは「AIが世界を変える」という期待だけで株価が上昇するフェーズでした。しかし、2025年は投資家がよりシビアに「実利」を求める年となりました。
- 巨額投資の重荷: FANG+を牽引するビッグテック各社はAIインフラに巨額の資金を投じましたが、それに見合う利益の上乗せが市場の予想を下回りました。
- 期待値のハードル: 既に株価が高騰していたため、少々の好決算では「織り込み済み」として売られるシーンが目立ちました。
2. 米国金利の「しぶとい高止まり」
2025年は「いよいよ大幅利下げ」と予想されていましたが、インフレの粘り強さから金利が思うように下がりませんでした。
- グロース株への逆風: FANG+のような高PER(株価収益率)銘柄は、高金利下では割高感が意識されやすく、株価が抑制される要因となりました。
- バリュエーションの修正: 資金の一部が、割高なハイテク株から、より安定したバリュー株(割安株)へと流出する「セクターローテーション」が起きました。
3. 集中投資の「脆さ」とオルカンの「守備力」
2025年は、特定銘柄の不調が指数全体に与える影響の大きさが浮き彫りになりました。
特定の数社に依存するFANG+に対し、オルカンは「ハイテクがダメでも、金融やエネルギー、あるいは米国以外の国々がカバーする」という分散のメリットが最大限に活かされました。
まとめ:2026年に向けた教訓
2025年の結果は、FANG+がダメな指数になったことを意味するわけではありません。むしろ、「どんな最強銘柄にも、必ず踊り場がある」という当然の事実を教えてくれました。
「攻めのFANG+」でリターンを狙いつつ、「守りのオルカン」で土台を作る。片方に賭けるのではなく、両者の役割を理解したコア・サテライト戦略の重要性が、改めて証明された1年でした。


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