一週間、お疲れ様でした。
2026年が始まって、早くも半月が過ぎた金曜日。仕事帰りの冷たい風がコートの隙間から入り込み、ふと「今夜はもう、何も作りたくないな」という心の声が漏れた。そんな夜、吸い寄せられるように入ったのは、いつもの牛丼屋さんだった。
カウンターから漂う甘辛い醤油の香りと、店内の適度な喧騒。ここに来ると、張り詰めていた肩の力が少しだけ抜けるような気がする。
目次
子供の成長と、彩り豊かな「お子様セット」
今日は、子供も一緒だ。
「これにする!」と即決だった、ちいけわのハンドタオル付きのセット。
運ばれてきた「お子様セット」を見て、ふと自分の子供時代を思い出す。小さな器に盛られた牛丼、ちょこんと添えられたソーセージとポテトサラダ。そして、子供にとってはメインディッシュとも言える色とりどりのゼリーと、キャラクターが描かれたジュース。
「野菜も食べなきゃね」と追加した生野菜サラダのコーンを、一生懸命フォークで追いかけている姿を見る。2026年。カレンダーの数字は進んでも、子供が美味しそうに食べる横顔は、ずっと変わらない宝物のように思える。
自分へのご褒美は、ピリ辛の刺激
さて、私の注文も届いた。
金曜日の夜は、これくらいパンチがあってもいい。
今夜の相棒は、キムチと温玉、そして刻み海苔がたっぷり乗った牛ビビン丼。そこに、湯気が立ちのぼる熱々のチゲスープを添えた。
まずはスープを一口。ピリッとした辛さと魚介の出汁が、冷え切った身体の芯をじわじわと温めてくれる。豆腐のなめらかな食感が、疲れた胃に優しい。続いて、温玉を崩してキムチと一緒に牛丼を掻き込む。甘辛い肉の旨味と、キムチの酸味、そして卵のまろやかさが口の中で混ざり合う瞬間――。
「ああ、今週も頑張ってよかった」
大げさかもしれないけれど、そんな風に思える瞬間が、日々の生活を支えているのだと思う。
妻は牛丼とサラダのセットをニコニコと美味しそうに食べていた。

「普通の日」の愛おしさ
外食と言えば、もっと華やかな場所はいくらでもある。けれど、家族で並んで、気兼ねなく「美味しいね」と言い合いながら食べる牛丼には、他には代えがたい「生活の温もり」がある。
子供がジュースを飲み干し、おまけのおもちゃに目を輝かせている。私は最後の一口のチゲスープを飲み干し、お冷で喉を潤す。
お会計を済ませて店を出ると、夜風は相変わらず冷たいけれど、お腹の底からポカポカとした熱が広がっている。手をつないで駐車場へ歩く道のり、空には冬特有の澄んだ星が見えた。
特別なことは何もない、2026年の、ある金曜日の夕食。
でも、この何気ない日常こそが、何よりも大切にしたい風景なのだと改めて感じた夜だった。
さて、明日は何をしようか。
ゆっくり起きて、温かいコーヒーでも淹れよう。
そんなことを考えながら、私たちは帰路についた。



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