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「新NISA、とりあえずオルカン(全世界株式)一本でいいですよね?」
最近、友人やSNSで最も多く聞かれる質問がこれです。確かに、オルカンは合理的で、コストも低く、世界経済の成長を丸ごと享受できる素晴らしい選択肢です。
しかし、2026年の今、世界情勢はかつてないほど複雑化しています。株価が好調な時こそ、私たちが考えるべきは「次に嵐が来た時にどう生き残るか」ではないでしょうか。
今日は、新NISAの「成長投資枠」を賢く使って、オルカンに「金(ゴールド)」を組み合わせる戦略が、なぜ最強の守りになるのかを徹底解説します。
「リスクとは、自分が何をやっているか分からないことから来る。」 —— ウォーレン・バフェット
※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資を勧誘するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
目次
1. なぜ「金」が必要なのか?株式一本の罠
オルカン(全世界株式)は、確かに国を分散しています。しかし、「資産の種類(アセットクラス)」という点では、100%株式というハイリスクな状態です。
歴史を振り返れば、株式市場は10年に一度、30%〜50%の大暴落を経験します。その時、全ての株式銘柄は多かれ少なかれ一緒に値下がりします。これを「相関が強い」と言います。
一方で、金(ゴールド)は株式とは全く別の論理で動きます。むしろ、「株が下がる時に買われる」という性質(逆相関)を持っています。2020年のコロナショックや、近年の地政学リスクの高まりの中で、金が最高値を更新し続けているのがその証拠です。
金の3つの役割
- インフレヘッジ: お金の価値が下がっても、金の価値は失われない(実物資産)。
- 守りの資産: 戦争や恐慌など「有事」の際に、資金の逃避先となる。
- 無国籍通貨: どこの国の政府の信用にも依存しない。
2. 「オルカン+金」が最強である数学的理由
「分散投資の父」と呼ばれるハリー・マーコウィッツは、分散投資を「投資における唯一のフリーランチ(タダ飯)」と呼びました。異なる動きをする資産を組み合わせることで、リターンを落とさずにリスク(値動きの幅)だけを下げることができるからです。
シミュレーション例
例えば、資産の90%をオルカン、10%を金に振り分けたとしましょう。
- 株が絶好調の時: オルカンの上昇で資産は増えます。金は停滞するかもしれませんが、10%の影響なので全体の利益は削られません。
- 株が暴落した時: オルカンが20%下落しても、金が10%上昇すれば、ポートフォリオ全体のマイナスは緩和されます。
この「緩和」こそが、長期投資を成功させる最大のコツです。人間は、資産が半分になる苦痛には耐えられませんが、15%程度の減少なら「待てば戻る」と冷静でいられるからです。投資を途中でやめてしまうことこそが、最大の損失なのです。
「投資で一番大切なのは、生き残ることである。」 —— ジョージ・ソロス
3. 新NISAでの具体的な買い方
では、具体的に新NISAでどう買えばいいのでしょうか?
まず知っておくべきは、「つみたて投資枠」では金は買えないということです。金に投資するには、「成長投資枠」を利用します。
おすすめの投資商品
| 種類 | 具体例 | メリット |
|---|---|---|
| 投資信託 | SBI・iシェアーズ・ゴールド 三菱UFJ純金ファンド |
100円から購入可能。分配金再投資も自動。 |
| 国内ETF | 純金上場信託(1540) | リアルタイムで売買可能。コストが非常に低い。 |
理想的な配分は?
結論から言えば、「5%〜10%」が適正ラインです。金は配当を生まない資産であるため、多く持ちすぎると資産の成長スピードを遅らせてしまいます。あくまで「守りのスパイス」として加えるのがコツです。
4. 「金投資」の注意点:正直に言います
「金は最強だ!」と言いたいところですが、デメリットもハッキリお伝えするのが誠実というものです。
- 利息・配当がつかない: 持っているだけでは増えません。値上がり益(キャピタルゲイン)だけが頼りです。
- 為替の影響を受ける: 金はドルベースで価格が決まるため、極端な「円高」になると、金の価格自体が上がっても円建てでは損をする可能性があります。
だからこそ、オルカン(外貨建て資産)とのバランスが重要になるのです。円安対策としてのオルカン、有事対策としての金。この二段構えが、あなたの資産を鉄壁にします。
まとめ:未来の自分に「安心」をプレゼントしよう
2026年、私たちは変化の激しい時代を生きています。株価の乱高下に一喜一憂し、夜も眠れないような投資は、もはや投資ではありません。それはギャンブルです。
「オルカン + 金」という選択は、単なる利益追求ではありません。「何が起きても大丈夫だ」という心の平穏を買うための戦略です。
まだ新NISAの成長投資枠が余っているなら、まずは少額から「金」をポートフォリオに加えてみてはいかがでしょうか?
「強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福の中で消えていく。」 —— ジョン・テンプルトン
周りが「オルカンだけで余裕!」と楽観視している今こそ、賢い投資家は「金の守り」を固めているものです。

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