※本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。投資には価格変動のリスクが伴います。最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願い申し上げます(投資は自己責任でお願いします)。
新NISAの開始以来、私たちの周りには「投資」という言葉が溢れています。S&P500、全世界株式、半導体株……。SNSを開けば、誰かが大きな利益を上げている報告が目に入り、焦りを感じることもあるかもしれません。
しかし、投資の神様ウォーレン・バフェットは、こんな言葉を残しています。
「リスクとは、自分が何をやっているか分からない時に起こるものだ」
今のあなたは、自分の資産の「守り」を完璧に把握できているでしょうか?
今回は、派手さはないけれど、資産運用の土台として極めて優秀な「個人向け国債」の正しい活用法についてお話しします。
目次
なぜ今、あえて「国債」なのか
「国債なんて利率が低いし、意味がない」と思っていませんか?確かに、数倍に跳ね上がる可能性のある個別株のような面白さはありません。しかし、資産運用において最も大切なのは「生き残り続けること」です。
個人向け国債、特に「変動10年(第3世代)」には、現在の日本の経済状況において無視できない3つのメリットがあります。
- 金利上昇に追従する:半年ごとに利率が見直されるため、将来的に日本の金利が上がれば、受け取れる利息も増えます。
- 元本保証の安心感:日本国が破綻しない限り、額面割れはありません。銀行の預金保険制度(1,000万円まで)を超える資産の保管先として最適です。
- 0.05%の最低保証:どんなに低金利になっても、メガバンクの普通預金より高い利率が保証されています。
具体的な「正しい活用法」3選
1. 「待機資金」の避難所として
投資信託や株を買いたいけれど、今は相場が高すぎて手が出せない。そんな時、現金のまま銀行に置いているのはもったいないですよね。個人向け国債は購入から1年経過すれば、直近2回分の利息を差し引くだけで、いつでも額面で解約できます。
「暴落が来た時のための買い付け余力」を、少しでも利息を稼ぎながら安全にストックしておく。これが賢い投資家の振る舞いです。
2. 「使途が決まっているお金」の管理
5年後の住宅購入資金、あるいは10年後の教育資金。これらを全額株で運用するのは博打に近い行為です。もし使う直前に「◯◯ショック」が起きたら、人生設計が狂ってしまいます。
ベンジャミン・グレアムの格言を思い出してください。
「投資とは、徹底的な分析に基づき、元本の安全性を確保しつつ、適切な収益を得る行為である。この要件を満たさない行為は、投機である」
確実に使う予定があるお金こそ、国債という「安全な器」に入れるべきなのです。
3. ポートフォリオの「バランサー」
あなたの資産が100%株式だった場合、市場が30%下落すれば、あなたの資産も30%減ります。しかし、資産の半分を国債で持っていれば、下落幅は15%に抑えられます。この「心の余裕」こそが、暴落時にパニック売りを防ぎ、長期投資を成功させる鍵となります。
注意すべきポイント
もちろん、完璧な金融商品など存在しません。個人向け国債にもデメリットはあります。
- 1年間のロックアップ期間:購入後1年間は、原則として中途換金ができません。
- インフレリスク:物価上昇率が国債の金利を大きく上回った場合、実質的な資産価値は目減りします。
あくまで「資産の一部」として、流動性を確保した上で組み込むのが正解です。
まとめ:静かなる投資を楽しもう
個人向け国債は、地味です。話題性もありません。しかし、嵐の夜に船を繋ぎ止めてくれる「錨(いかり)」のような役割を果たしてくれます。
派手なリターンを追い求める前に、まずは自分の足元を固めること。それが結果として、複利の力を最大限に活かす近道になるはずです。

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