ニッセイ メガ10(日 S 米国グロース株式メガテンインデックスファンド)とFANG+(ファングプラス)は、どちらも米国で成長している超巨大企業10社に集中投資するファンドですが、投資家にとってのメリットとリスクには大きな違いがあります。
主なメリット(ニッセイ メガ10の優位点)
1. 運用コストの圧倒的な安さ
ニッセイ メガ10の最大のメリットは、運用コストである信託報酬が極めて安い点です。
・ニッセイ メガ10の信託報酬は年0.385%です。これはFANG+の信託報酬(年0.775%)のほぼ半額にあたります。
・投資においてコストは確実なマイナスリターンと言われており、長期になればなるほどこの差は大きく効いてきます。例えば、300万円を20年間運用し続けた場合、この手数料の差だけで23万円以上もの金額差になる可能性があります。
・コストを極限まで抑えたい慎重派の投資家にとって、この手数料は魅力的に映ります。
2. 銘柄選定の柔軟性と「守備力」
メガ10は銘柄選びにおいて業種に縛られず、成長性と時価総額を重視します。
・FANG+がITやテクノロジー企業が中心の「攻撃力特化型」であるのに対し、メガ10は製薬会社のイライリリーやクレジットカードのビザなどが含まれており、業種の分散が図られています。
・AIや半導体株が一時的に調子を落とした際、FANG+がダメージを受けやすい一方で、メガ10は製薬会社などの株価上昇によってそのダメージをカバーできる「守備力」を兼ね備えています。
・データによると、メガ10はFANG+と比較してリスクが約4%低い傾向があるという結果が出ています。
主なメリット(FANG+の優位点)
1. 新NISA制度における非課税枠の活用
新NISA制度において、実績のあるFANG+は「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の両方で投資が可能です。
・非課税枠の1,800万円をフル活用してコツコツ積み立てたい投資家にとっては、FANG+に軍配が上がります。
・一方、ニッセイ メガ10は現時点では成長投資枠でしか購入できません。メガ10だけで枠を埋めようとすると、非課税枠は最大で1,200万円までとなり、この600万円の差は将来の資産額に大きな影響を与える可能性があります。
・今後メガ10がつみたて枠に入ってくる可能性はありますが、すぐには対象にならない可能性が高いとされています。
2. 実績と信頼性
FANG+は長年の実績があるファンドですが、メガ10は2023年11月4日から運用が開始されたばかりの「赤ちゃんファンド」です。
・FANG+は長期間のパフォーマンスデータ(指数設定来のデータ)が存在しており、投資家は過去の推移からリターンやリスクを把握しやすいです。
主なリスク(両ファンド共通のリスク)
1. 集中投資に伴うリスク
どちらのファンドも10銘柄に集中投資しているため、分散投資の基本から見るとリスクが高い状態です。
・リスクを大きく下げるためには、銘柄数は30程度あると、それ以上はなかなかリスクが下がらないと一般的に言われています。
・メガ10は10銘柄で構成されているため、個別株に比べるよりはリスクが下がっているものの、もう一歩(分散)が欲しい状態だと言えます。
・S&P 500などのインデックスに比べ、特定の巨大グロース株が大失速した場合、大きなダメージを受ける可能性があります。
2. 均等加重によるボラティリティの上昇
両ファンドは、構成銘柄の比率を定期的に10%ずつ均等に戻す「均等加重」を採用しています。
・均等加重は、伸びた銘柄を売って、下がった銘柄に突っ込んでいくという「逆張り投資」のような性質を持っています。
・この性質から、均等加重のファンドは時価総額加重のファンドと比較して**ボラティリティ(値動きの激しさ)が高くなる**傾向があります。
・また、均等加重は銘柄の入れ替え(リバランス)を伴うため、原理的に回転コスト(売買手数料)が高くかかる可能性があります。
主なリスク(ニッセイ メガ10固有のリスク)
1. 過去のパフォーマンスの懸念点
メガ10の基となる指数(メガテンインデックス)の過去のシミュレーション結果を見ると、長期にわたってナスダック100にへりついたような値動きをしています。
・メガ10の指数は、ナスダック100よりもはるかに高いリターンを出しているはずであるにもかかわらず、ナスダックにべったりだったことは、頻繁な銘柄入れ替えによってリターンを取り逃している可能性があるのではないか、という懸念が示されています(検証の仕様がないため憶測ですが)。
・投資家は、販売側の資料にあるチャートが「見せたいもの」を載せている点に常に留意しておく必要があります。
2. ファンドの未熟さ
メガ10は運用開始直後のファンドであるため、今後、純資産が順調に増えていくのか、また、隠れたコストが発生しないかなど、まだ未熟な部分があるという点もリスクです。
主なリスク(FANG+固有のリスク)
1. テクノロジー特化による影響
FANG+はITやテクノロジー企業が中心の「攻撃力特化型」であるため、AIや半導体株が全体的に不調に陥った際には、もろにダメージを受けやすい構造です。
・リターンが大きい分、リスクの振れ幅も広がる傾向があります(モンテカルロ法シミュレーション結果)。FANG+はハイリスク・ハイリターンのインデックスです。
2. 銘柄選定のパッシブさの不明瞭性
FANG+は銘柄選定の基準が分かりにくい、パッシブではない部分も結構あると指摘されています。
・かつては中国株やスノーフレイクといった、選定理由が分かりにくい銘柄が突然入ったりしたこともあります。FANG+には「US TECH Index」という通称があり、固定6銘柄がいずれ外れることを想定している可能性も指摘されています。
・銘柄選定のパッシブさやコストの透明性を優先する投資家にとっては、メガ10の方が優位性があります。
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