そもそもワインとは何か?世界的に有名なワイン用のブドウ品種も紹介します!

ワイン
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そもそもワインとは?

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ワインとは、広義には果物からつくった醸造酒をさしますが、狭義には、ブドウを醸造してつくった酒をワイン(Wine)といっています。

ワインというのは英語で、フランス語でヴァン(Vin)、ドイツ語でヴァイン(Wein)、イタリア語、スペイン語でヴィノ(Vino)、ポルトガル語ではヴィニョ(Vinho)ですが、これらはいずれも語源とみられるラテン語のヴィヌム(Vinum)という、ワインを表す言葉からきています。

ワインは、生鮮ブドウの果実そのままを発酵させてつくる醸造酒で、一年に一回、収穫後のごくわずかな間しかつくることができません。

これ対して、ビールや清酒は備蓄のきく穀物を原料としており、温度管理などの設備が整っていれば、年間を通して製造することができます。

また、大規模な生産設備を導入することにより、製造コストを低くすることができ、品質の均一化も可能です。

しかし、ワインは生産地の気候条件、適性ブドウ品種、土壌、地形、栽培方法、醸造法などによってワインの風味が影響される他に、その年の気象にも左右されます。

とくに、長い歴史を持つ産地では、気候特性から栽培品種が固定していて、それぞれの産地で伝統的なワインの個性が確立されています。

ワインの個性に影響の大きいブドウ品種は数多くありますが、その中でもテーブル・ワイン用として世界的に有名な品種は、次の通りです。

世界的に有名なワインのブドウ品種を紹介

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カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernetsauvignon)

フランス、ボルドー地方の代表的な赤ワインの品種です。とくに、メドック、グラーヴ地区で栽培面積が多いです。これでつくるワインは、若いうちはほおずき香といわれる青草の香りが特徴で、タンニンも多く、長い熟成によって本領を発揮します。堅固さの中にもエレガントな風味を持ち、ブラックカラントや杉の本に似た香りが特徴となっています。アメリカのカリフォルニアでも、赤ワインの中心的品種となっています。

カベルネ・フラン(Cabernetfranc)

フランス、ボルドー地方では補助的な品種ですが、ロワール地方では中心となる赤ワイン用品種です。ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンよりも性格はおとなしく、骨格は少し細めで、ベジタブル・フレーバーと呼ばれる青野菜の香りがあります。メルロ(Mllot)ボルドーのサンテミリオンやポムロール地区の主要赤ワイン用品種です。タンニンもおとなしく、日当たりも柔らかく滑らかなので、日の中に温かさが広がります。

ピノ・ノワール(PinotnOir)

フランスのブルゴーニュ地方の赤ワイン用品種です。シャンパーニュ地方でも栽培されています。一般的に、カベルネ・ソーヴィニヨンよりも気温の低い地方で多く栽培されています。タンニンの渋味は、カベルネ系のものよりはやや少なめですが、独特の果実味があります。ひんやりとした冷たさを感じさせるが、親近感も感じさせます。

ガメ(Gamay)

ボジョレーに使われています赤ワイン用品種です。早熟で、ブドウの果実味とフレッシュな酸味を活かしたワインがつくられます。

シラー(Syrah)

フランス南部のコート・デュ・ローヌ地方で栽培されています赤ワイン用品種です。ワインは色素の濃い、タンニンの厚みを感じさせるワインとなります。オーストラリアでは、その特性を活かしたワインが数多くつくられています。

マスカット・ベリーA(MuscatBalttyA)

川上善兵衛が交配育出した、日本の代表的な赤ワイン用品種です。近年は、マセラシオン・カルボニーク法を利用した新酒(ヌーヴォー)としての生産が主流となっています。

シャルドネ(Chardonnay)

フランスのブルゴーニュ、シャンパーニュ地方で栽培されています白ワイン用品種です。果実そのものの香り(アロマ)はあまり高くありませんが、樽熟成により酒質が向上しますタイプです。辛口白ワイン用品種としては人気が高く、カリフォルニア、オーストラリアなどでの栽培も広がっています。

セミヨン(semilion)

フランス、ボルドー地方のグラーヴ、ソーテルヌ地区を中心に栽培されています自ワイン用品種です。グラーヴでは辛口が主流ですが、ソーテルヌ地区では、ボトリチス・シネレア菌による貴腐ブドウからボディのしっかりした甘口白ワインがつくられます。

ソーヴィニヨン・プラン(SauVignOnbianc)

ロワール地方のサンセールや、ボルドー地方のグラーヴで多く栽培されています白ワイン用品種です。青草を思わせる独特の香りがあり、この強い個性のためフュメブラン(Fumeblanc、フュメとはスモーキーの意味)とも呼ばれています。近年、世界的に人気が高まっている品種です。

リースリング(Riesling)

ドイツの最高級品種で、熟しますとアロマチックで、しかも上品で香りが高く、酸味も際だった品格の高いワインを生みます。ソーテルヌ同様、ボトリチス。シネレア菌による貴腐ブドウから甘口白ワインもつくられます。フランスのアルザス、アメリカのカリフォルニア、オーストラリアでも栽培されています。

甲州(Ko‐Shu)

日本で古くから記録のある唯一の品種で、東洋系のヴィニフェラ(ヨーロッパ品種)に属しています。おもに山梨で栽培されており、日本の代表的な自ワイン用品種です。

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