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【小説投稿サイトを比較してみた!】
始めに

DGlodowska / Pixabay
世の中には様々な小説投稿サイトがあります。ハードなユーザーが集まるサイトからライトながらも小説を書くもの同士でわいわい集まれる楽しいサイトまで本当に多種多様なサイトが花開いております。
しかしどのサイトがどういったサイトなのか、初見ではなかなか判断がつかないものです。そこで私の知る小説投稿サイトをまとめて一覧にしてみました。
ヘビーユーザー様からライトユーザー様まで自分に合ったサイトを一目で見つけられるように気をつけて記事を書いたつもりです。もしよろしければご一読を。
小説家になろう
現在もっとも大手の小説投稿サイトです。書き手も読み手もずば抜けて数が多く、更新してもすぐに埋もれてしまいます。しかしながら読み手が多い分ファンが付きやすく、上手く他者と交流していければ一番コメントや評価などがもらいやすいサイトでもあります。
無論、携帯やスマホからも更新・閲覧が出来て初心者には入りやすいサイトでもあります。ただしラノベの主流である異世界転生ものが大半を占めており、他ジャンル作品を書く人には辛いサイトなのかもしれません。
加えてサイト自体のデザインが一昔前を感じさせるもので、デザインやスタイリッシュさを追求する人にとっては鬼門でしょう。しかし縦書きで読めるのはささやかなメリットでしょうか。
作家でごはん!
真剣にプロ作家を目指しているヘビーユーザーが数多く集まる小説投稿サイトです。そのせいもあってか初心者には門戸が狭く辛いサイトになる可能性が大きいでしょう。
気軽に書いた適当な作品を投稿すると途端に袋だたきに遭う事もあり得えます。ただしこのサイトに受け入れれば作家本人の実力はかなりものと言えます。もちろん評価も他サイトとは一風違い、厳しい意見が多く、忌憚のない批評を聞けます。
なので自分のレベルが上がっていくという相乗効果を期待できる小説投稿サイトでしょう。ただし飽くまで批評してもらうサイトなので、作家でごはん! から出版されるという事はまったくの皆無です。
Eエブリスタ
元々、モバゲーから始まった小説投稿サイト。なので読み手も携帯やスマホから読む人が多く、小説家になろうなどの他サイトでの改行形態では読まれない可能性があります。
よって携帯やスマホでも読みやすいように段落を多く作り、行間をたっぷりと開ける必要があります。なので純文学などを主に書く方には少々辛いサイトではないでしょうか。ただし異世界転生ものでなくても、青春群像や恋愛、そしてミステリーなどと多くのジャンルを受け入れてくれる懐の深さがあり、異世界転生ものに飽きてきた人には挑戦しても面白いサイトでもあります。
加えて少額(3万円~50万円)のコンテストが数多く開かれており、小説投稿サイトから出版を目指す人にも優しいサイトではないでしょうか。
星空文庫
懐の深さでは上記の3サイトよりも深く、数多くのジャンルが日々投稿される小説投稿サイトです。
サイト自体のデザインがすっきりとまとまっており、読み手として自分が求める作品にたどり着きやすく、逆に言えば自分の投稿した作品を求めるいる人とつながりやすいという特徴を持っています。
ただし「星空文庫」も「作家でごはん!」と同じく、批評を求めるサイトであり、出版チャンスなどは皆無に思えます。
pixiv
本質はイラスト投稿サイトであり、小説も投稿できるようになった小説投稿サイト。
定期的に出版社が協賛するイベントが開かれており、今後に期待できる小説投稿サイトでしょう。無論、イラスト投稿が本質である為にファンが付けばファンアートも期待できるサイトです。
しかし逆にイラスト投稿が本質の為、小説の扱いがイラストに比べて軽いという欠点を持っています。しかしながらpixiv小説はEエブリスタと同様、数多くのコンテストが開かれており、小説投稿サイトからプロデビューという道が拓けています。
カクヨム
ちょうど2年前に立ち上がったばかりの小説投稿サイト。立ち上がる前はKADOKAWA(……とはてな)が主催する小説投稿サイトと数多くのアマチュア作家の熱い期待を受けていました。
その期待にそぐわぬサイトに仕上げてきたのはさすがは天下のKADOKAWAでしょう。作品のキャッチコピーを前面に出してくるサイトデザインといい、読みやすい小説表示画面などデザイン面で他サイトを圧倒しています。
ただし書き手が多く、読み手が少ないというジレンマを抱えており、サイトを離れる人も多いのが現状です。コンテストの量は多くもなく、少なくもないといったところでしょうか。
ハメルーン
小説家になろうで大量の二次創作小説を削除したところ避難場所として有志によって作られた小説投稿サイトです。二次創作小説に強く、小説家になろうでオリジナル小説を発表し、ハメルーンで二次創作小説を発表するというアマチュア作家も多いです。
サイトデザインも小説家になろうを踏襲しており、操作感や表示形式など小説家なろうを使うユーザーにとってはお馴染みで迷う事がないです。ただし投稿される作品の傾向も同じで純文学などを書きたいといったユーザーには辛いサイトとなっています。
Arcadia
元は掲示板という一風変わった小説投稿サイト。最古参のサイトで一昔前は小説家になろうよりも大手だったという経歴を持っています。しかしながら個人運営という関係上、サポート体制やアップデートなどで、とても不利なサイトでしょう。
いや、それどころか今は運営の更新が止まっており、書き手も読み手もどんどんとサイト離れしています。ただし過去の名作が埋もれている可能性が大きく、読み手としての好奇心をくすぐられるサイトでもあります。探している作品がある人もここを確認してみると面白いですよ。
のべぷろ!
のべぷろ!は自分の作品を電子書籍として手軽にダウンロード販売できる小説投稿サイトです。今まで紹介してきた小説投稿サイトがコンテストで受賞して書籍化・販売という道をたどるに対して、「のべぷろ!」 は投稿した初日から販売可能で、無論、無料でも作品が公開でき、書き手同士の交流を促す、「のべぷろ!」専用のSNSが存在しており、意見交換も盛んに行われています。自分の実力に自信がある人は、「のべぷろ!」に挑戦してみるのも面白いかもしれませんね。
まとめ
さてここまで小説投稿サイトをつらつらと紹介してきましたが、どんなサイトが自分に合っているのかの参考になりましたでしょうか。ともかく小説を投稿する場合、自分に合ったサイトを選ばないと辛いだけです。
もちろん今回紹介したサイト以外にも小説投稿サイトは数多く存在します。出来れば色んなサイトに挑戦してみて自分が一番楽しく更新できるサイトを見つけるのがベストではないでしょうか。もしこの他にもいいサイトがあったらこっそりと私にも教えてもらえると嬉しいです。では。
小説投稿サイトを比較してみた!、了。
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