チーズの雑談―ハイチーズの由来って?―

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チーズには様々な伝説や逸話があります。 4000年以上前のエジプトの墓にはチーズの遺物が残っていたり、イギリスではチーズころがしの伝統祭りがあったり。
食事の直後、または食事のスナックとしてチーズを消費すると、虫歯のリスクを軽減するのに役立つと信じられていたりもします。 チェダー、スイス、ブルー、モントレージャック、ブリー、ゴーダ、加工アメリカンチーズなどのある種のチーズは、虫歯の予防に役立つことが示されています。 チーズのカルシウム、リンおよび他の成分によって、予防効果に寄与する可能性があるなどです。
そうした話の中からいくつか逸話を紹介。
●チーズがらみの逸話
写真撮影の時につかう台詞の「チーズ」は実は食べるチーズと密接に関係する。 このチーズを推奨したのは、政治家でアメリカは第32代大統領の「フランクリン・ルーズベルト」でした。
こんな逸話があります。 1921年の39歳で、ルーズベルトは”小児まひ”にかかり下半身の自由を失ってしまいました。 しかし、重度の障害をものともせず“車いす”と“松葉づえ”を使って政界に復帰し、世界が混乱した大恐慌の1929年、47歳でニューヨーク州知事になりました。 そして1933年、第32代アメリカ大統領になったのです。
ホットドックが好きだった彼は1939年6月11日、ホワイトハウスに訪れたイギリス国王と女王にホットドッグを提供したことで有名です。
外交に努力を注ぎ世界中のリーダーシップをかって出たルーズベルトは1940年代に世の中の大変なさなか気難しい顔ばかりではいけないと写真を撮る際にこんなことをいいました。
「さて、知っておいたほうがいいことがある。写真を撮られるときに笑顔を作るのはお決まりです。これはモスクワの米国大使ジョセフ・デイビス氏が勧めたのだが、そのもたらす意味は、写真を撮られている人がどんなことを考えていても、幸せに映る、それを笑顔は証明しているのです。」
「そして、具体的にデイビス氏は「モスクワのミッション」で、写真を撮影する時に初めて行ったやり方がある。どうやるかといえば、シンプルに口に出して「チーズ」と言うだけです。これで自動的に笑顔になるのです。」
急速に広まった
撮る人「Say chesse!」
撮られる人「Chesse!」
の写真撮り方法。
実際には知られざる過去があります。
一世紀前までの人物撮影、肖像画でもそうですが、写真などはみな証明写真のように真顔で難しい顔をしているか、何かに集中しているような顔をしているものばかりです。
笑顔で写るものはほとんどありません。
かなり前の時代にかかれた微笑で有名なモナリザさえも見方によっては真顔です。
これは写真というものがとても高価であったことが理由の一つです。
大事な一枚を取るのに笑顔を作って取るなど考えらない時代だったのです。
また一枚を取るのにとても時間がかかったことも理由のひとつです。
できるだけ無表情で写された写真は撮影終了までじっと耐えていた結果ということです。
反対にふざけた顔をつくって撮影いていた人物もいます。 アインシュタインです。 彼の写真は1940年代をずいぶん過ぎてからです。 ですから「Chesse!」の影響を当然受けていているのです。
ルーズベルトが広げた笑顔の写真撮影は自由に撮影するきっかけを作ったのです。
●チーズの発展逸話
40年代といえばファストフード店も多く開業した年でした。
今でも有名な店では手軽で安く提供できることが庶民に受けたのです。
そこでも人気があったのがチーズです。
プロセスチーズの製造が主体となったアメリカでは、チーズバーガーやサンドウィッチという形で大量に消費されていったのです。
また余談ですがチーズバーガーが大好きな大統領といえば、クリントンにオバマです。
かれらもまたファストフードの恩恵を受けている世代です。
それより前のニクソン大統領などはカッテージチーズにケチャップをつけて食べることが好きだったのです。
世界に影響力のある人がそれぞれチーズに触れていたというのもとても興味深いことです。
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