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【チーズのソムリエ?チーズに関する資格を紹介!】

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●チーズの資格
様々な資格や検定がある中でチーズのような嗜好品にはあるのだろうかと疑問に思った人はいないでしょうか?
実は有名な称号がもらえるテストがあるのです。 そのテストや認定は全部で現在のところ5つあります。 合格することで様々な現場で活躍できるほか、日本ではそうしたソムリエ的な人材もまだまだ少ないゆえに重宝されるのです。
順を追って認定内容をご説明する前に、そうした資格を率先して取り仕切っている団体を説明します。
●チーズプロフェッショナル協会
2000年に立ち上げられたこの協会は日本の名だたるチーズ関連会社を会員にもつ唯一の団体です。
ここに所属するだけで、日本のチーズはもとより、世界中のすべてのチーズを把握できるほどです。 フランスのチーズ協会とも密接にかかわっていますし、デンマーク食品農業省、デンマーク農業理事会から修了証書が授与されるデンマークのバチェラー・オブ・チーズという証も持っています。
●認定紹介
①チーズプロフェッショナル認定資格
こちらは先の協会が合格者に資格取得を与えるものになります。
これを取得するとチーズに関して基本的なことを十分に理解し、チーズについて顧客に丁寧に適切な説明が出来、経験に基づいて理にかなったチーズの取り扱いが出来るようになるので、率先して販売啓蒙が可能になるといいます。
つまり、ホテル、機内でのチーズサービスでも、専門店のアドバイザーとしても十分学習したことが発揮できるのです。
試験は一次試験と二次試験があります。 仮に一次試験が受かっても二次試験に落ちてしまえば再度受けて合格しなければなりません。 毎年1回のみの受験ゆえに次の年に二次試験のみ受けることになるのです。 一次二次とも全問題の70%以上正答を合格となっているので簡単そうに思えますが、さすがに内容の濃いものゆえ合格率は低いです。
②チーズ検定
こちらもチーズプロフェッショナル協会が行うもので、先ほどより効力がゆるいものです。 どちらかといえばチーズをよく知っているという点で評価されるもの。
英語検定と教職で英語科を教える資格があるくらいの差と考えればわかりやすいと思います。
そうはいっても東京のナチュラルチーズ販売店、フェルミエの代表者が監修を務めるこの検定、ただならぬ問題も出ますから全員が合格できるわけではありません。
また3日間行うテストも講習会と検定試験がセットでおこなわれ、気軽さの裏にある奥深さを感じさせるカリキュラムとなっています。
③チーズコーディネーター
別の会社が行う認定カリキュラムです。
こちらは受験型と在宅通信型にわかれ、通信の場合には最短3ヶ月の間に3回添削され合格になれば取得となります。
受験はもちろん教材学習をしてテストになりますが1年以内で試験を受けることが可能ですから、もし仮にその日中に受けてしまえば実質一日で取得という事になります。
この資格のメリットはチーズだけにこだわらず、接客サービス、飲食店としてのマナーや料理の文化史など実戦を重視した教材で学習できることにあります。
④チーズアドバイザー養成講座
この講座は資格自体受講すればもらえるというものです。 チーズプロフェッショナル教本を前もって熟読し参加する形になります。
全10回からなる講義を受講しなければなりませんが、運営者がワインのソムリエ『田辺由美』氏が行うものですから人気も高くなります。
習熟度を測る修了テストもありますがやはり毎回の講義と実戦的な取り組みをしているので取得後はよきアドバイザーになれます。
⑤チーズソムリエ
こちらも短期間で取得可能なチーズの専門員養成講座。 最短1ヶ月できますが最終的な試験にパスしなければなりません。
またチーズの専門職としての地位を不動のものにしたい人にはとてもやりやすい講座の一つです。 教材などはWEBで見られますし、日本でも入手不可能なチーズにまで言及して教えてくれますからその知識は通常の検定以上といえます。
⑥フランスチーズ鑑評騎士の会
1954年に発足しフランスの伝統的チーズの生産という遺産を護るために、また、その製造・販売に携る人たちを支援することを目的に、フランスで設立された限定鑑定団です。
もちろんフランスのチーズ協会とも通じていますが、この国における普及を意図しているのでかなり範囲が狭められています。
もちろん他の資格とあわせてもっているというケースが多いのですが称号ですから、資格というよりも実務経験が厳しく問われます。
●その他
そのほかヨーロッパではそれぞれのチーズの鑑定士がいてその鑑定士ごとに資格試験があるほどです。 これらの資格はチーズの専門家として啓蒙と普、また自国のチーズ形態・伝統を守ることを意図しています。
チーズを守るために政府機関もかかわるほど徹底しているのですから、資格はイコール生活の安定につながるのです。
日本はそこまでの効力はありませんが、一つの活躍の場、ステータスを確保するためには十分すぎるほどボリュームがある資格になります。
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