「うまいラーメン屋がある」という話はよく聞く。だが、「ラーメン屋の常識が通用しない、ヤバい店がある」と聞いたら、あなたはどうするだろうか?
長野県松本市、浅間温泉の入り口にその店は存在する。その名も「ラーメン屋 がったぼうず」
先に警告しておく。もしあなたが「普通の食事」で満足できる人間なら、この記事はここで閉じてほしい。この店の「からあげ定食」を知ってしまったら、もう後戻りはできないからだ。
STEP 1: 店の扉を開け、混乱する
まず驚くのが、その店内だ。
「え、ここラーメン屋…?ジャングル?」
口コミサイトで「熱帯植物園のよう」「水族館みたい」と噂には聞いていたが、現実はその上をいく。鬱蒼と茂る観葉植物の間を抜け、カウンター席に座ると、すぐそばの水槽では熱帯魚が優雅に泳ぎ、亀やトカゲまでいる始末。ラーメンを待つ間、あなたはおそらくキョロキョロと周りを見渡し、ここが何屋なのか本気で分からなくなるだろう。
STEP 2: メニューを見て、価格にバグる

気を取り直してメニューに目をやる。
可愛らしい手書きのメニューには「煮トリ(こってり)」と「湯トリ(あっさり)」の文字。どちらも一杯700円。
だが、真に注目すべきは右下のメニューだ。
【からあげ ラーメン ライス 970円】
一瞬、思考が停止する。この物価高の時代に、ラーメンと唐揚げとライスがセットで1000円を切る?何かの間違いではないのか?口コミでも「値上げラッシュなのに価格が変わらないのが凄い」と絶賛の嵐。この時点で、この店が”普通”でないことを確信する。
迷わず「からあげ定食」を「煮トリ(こってり)」で注文。ここからが本番だ。
STEP 3: ラーメンが着丼し、スープの深さに溺れる

まず運ばれてきたのは、主役の「煮トリ」ラーメン。
黄金色に輝く、とろりとしたスープ。レンゲですくって一口飲むと、衝撃が走る。
「うわ、濃厚…!でも、クドくない!」
多くの口コミで「まるでポタージュ」「クリーミーで絶品」と評されるこの鶏白湯スープは、鶏の旨味が極限まで凝縮されていながら、嫌な臭みやしつこさが一切ない。丁寧に、丁寧に作られていることが一瞬でわかる、上品ささえ感じる味わいだ。このスープが麺に絡みつき、一口すするごとに幸福感が脳を満たしていく。
STEP 4: “主役級”の唐揚げが登場し、理性が崩壊する
ラーメンの完成度に感動していると、”真の主役”が姿を現す。

「……は?デカすぎだろ。」
思わず声が漏れる。皿の上には、明らかにサイズ感がおかしい”こぶし大”の唐揚げが2個。ゴツゴツとした衣は「二度揚げ」の証。
箸で持ち上げると、ずしりと重い。覚悟を決めてかぶりつくと、「ザクッ!!」という脳に響く破壊音。その瞬間、衣の中から閉じ込められていた肉汁が滝のように溢れ出し、口の中を火傷寸前の旨味で満たす。もう、たまらない。
STEP 5: 最強の布陣が揃い、”無双モード”へ
そして、テーブルの上にはこの世の理想郷が完成する。

熱々の唐揚げを頬張り、すかさず白米を口へ放り込む。そして、濃厚な「煮トリ」のスープで全てを流し込む。この無限ループは、もはや食事ではない。”無双”だ。
この暴力的なまでの旨さとボリュームを前に、満腹中枢は完全に麻痺。多くの客が行列を作ってまで求める理由が、細胞レベルで理解できる。
最後の警告
どうだろうか。これが「がったぼうず」の「からあげ定食」970円の現実だ。
この店は、ただ空腹を満たす場所ではない。あなたの食に対する”常識”と”満足度の基準”を、良い意味で破壊しにくるエンターテイメント空間だ。
この記事を読んでしまったあなたには、もう選択肢は一つしかない。
この”警告”を無視して、松本のジャングルへ向かい、自らの舌で常識崩壊の瞬間を確かめるしかないのだ。
店舗情報
店名: ラーメン屋 がったぼうず
住所: 長野県松本市浅間温泉1-18-4
営業時間: 11:30~15:00 / 17:30~23:00 (L.O. 22:30)
定休日: 木曜日
駐車場: あり (7台)
支払い: PayPay利用可
※営業時間や定休日は変更される可能性があります。訪問前にご確認ください。


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