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ナチュラルチーズおすすめ商品ランキング
世界には日本で作ることが出来ない生きたチーズ、いわゆるナチュラルチーズにあふれています。
なぜ、日本ではNGなのかといえば、乳製品の厳しい決まりがあり、熱殺菌をしないものは販売できないルールがあるからです。
熱殺菌をするとどうなるかといえば、生きていたはずの乳の中の成分に変化がうまれ、チーズができなくなるからです。
世界では生乳に出来るだけ近いあるいはそのままで作ることが許されるゆえにおいしいチーズが作り続けられています。
また、もう一つ大事なことは世界のチーズを日本で売ることはできても、同じ名前で製造販売できないおきてがあります。
AOC原産地呼称統制法というもので、いわゆる特許です。
そうした二つの制約ゆえにナチュラルチーズは輸入というステータスが整い、数多くまた種類も多く日本に入り続けているのです。
さて、初心者でも安心して購入できるように種類別おすすめベスト5をお伝えしてみます。
第1位 白カビチーズと呼ばれるもの
ブリーチーズ・・・これはカマンベールを作る際に母体となったチーズでもあるのです。なるほど、カマンベールなら食べられるかもという安心感があります。
しかし、それは最もいい具合で裏切るはずです。なぜならば、カマンベールは実は発酵しないつまり生きてはいないチーズなのでプロセスチーズにちかいものです。
反対にブリーは常に発酵しつづけていますから匂いも味も毎回変わってきます。そして常温のまま置けばとろりと流れ出てくるようになります。
味はまったくクリーミーでカマンベールの比ではないという印象を持つことが出来ます。
『ブリー・ド・モー』『ブリー・ド・ムラン』、『ブリー・ド・クロミエ』のフランス発祥の3種類の白カビチーズがまずはベスト1ですね。
第2位 セミハードチーズ
アニメハイジに登場するチーズは誰しもが食べてみたいという印象をもつことでしょう。
トム&ジェリーに代表される穴のあいたチーズもそうです。
これら共通するチーズといえば硬いチーズ、いわゆるハードタイプというものです。
実は日本人になじみの深いチーズ、食べやすいチーズでもあるのです。
ハードタイプはそれぞれ少しやわらかいセミハード、とても硬いハード、硬いだけではなく熟成をねらったハードタイプと様々です。
これらチーズの中でだれもがおいしいといってくれるチーズがセミハードといえます。
チーズフォンデュにつかわれる『エメンタール』これはスイス生まれのチーズです。
おなじくサンドイッチにもつかえさらにチーズフォンデュにも抜群にうまさをみせてくれるデンマークの『サムソー』や『ダンボー』があります。
そして、なんといってもオランダのゴーダチーズがあります。適度にやわらかくそしてチーズを食べている感覚は確かです。
第3位 ハードチーズ
先ほどとかぶりそうですが、実は、上記のものはそのまま食すという発想がつよいものですが、ハードはまさに調理の線上にあるものなのです。
『パルメザン』というのは聞いたことがあるはずです。パスタの上に振り掛けるアレです。
しかしこれはアメリカでつくったチーズですでに粉状態に粉砕したものにすぎません。先ほどのべましたAOCが絡むからです。
本来は『パルミジャーノレジャーノ』が元祖でそれを西部開拓時代から高度成長時代までのあいだでアメリカで真似て作ったが特許にひっかかるので名前を変えたというわけです。
それでも作ったのはイタリア移民系の人々で母国の味を出したいということから生まれたのです。
さて、その母国の味のパルミジャーノ、よく専門パスタ店やイタリアレストランでチーズをくりぬいてそこに茹で上がったパスタを絡めている場面を見ることがあるかもしれません。
その時に使われているのがこれなのです。
同じようにチーズを溶かしながらつかうというのがハイジでもおなじみにのスイスの『ラクレット』というものがあります。
半分に割られた円柱のチーズを火であぶり斜めにしながらお客さんの目の前で料理にかけてくれるという使い方です。
まるでピザの上のチーズのようです。
第4位 青かびチーズ
これは非常に扱いが難しいものです。理由は匂いがきつすぎて好き嫌いがはっきりしてしまうからです。
ただし、ナチュラルチーズを食べてみたいあるいは、食べ方をある程度知っているという基本情報をもっているのでしたら安心して大丈夫です。
そもそも、ナチュラルチーズは生きているのですからどんどん発酵すれば匂いも漂ってくるものです。熟成に匂いなしではチーズではないとさえいえます。
青かびチーズいわゆるブルーチーズは極端に匂いがきついものがあります。それはそれがいいから存在するのですが、匂いのもとはペニシリウム ロックフォルティというカビです。
ロックフォールという洞窟で偶然見つかったカビでそれを使かい、その洞窟で作ったブルーチーズをロックフォールといい、その洞窟のカビと同じ種類のカビをつかうものがすべてブルーチーズなのです。
匂いがダメな場合にはドイツの『エーデルピルツケーゼ』。これは食べ応えを重視しています。
同じくドイツの『カンボゾーラ』。なんと表面が白カビに覆われていますし、まるでフランスのブリーチーズを思わせるほどクリーミーです。それよりも一回り小さめなのが『ババリアブルー』です。
青かびのよさを品を加えて作られたこの3タイプは、本物のゴルゴンゾーラやロックフォールにたどり着く登竜門になることでしょう。
第5位 ウォッシュタイプチーズ
最後はあまりなじみのないチーズです。
チーズは牛などの乳を凝固剤と乳酸菌で凝固発酵をさせたものということはご存知でしょう。
そして発酵というのはじっと待つという印象があるかとおもいますが、白カビや青かびのようにじっと待つのではなく絶えず手を加える方法をとっているものもあります。
理由はじっとしているとチーズの硬さにムラができるので天地を定期的にひっくり返すということが必要になるのです。
硬いのは廻りから徐々に内側へと変化します。その間どろりと中心部がへたるようでは味にムラが出来てしまうのです。
さらに、この天地を返す以上に表面に余計な菌が付着しないようにしなければなりません。
実はその付着防止から生まれたのがウォッシュタイプなのです。
最初は殺菌として塩の手もみからはじまり、次は塩水。更にはワインあるいはアルコールといったものにまで表面を洗い流すものに使われたのです。
すると通常の硬さからある程度ふやけた状態のものができあがり、風味もいままで味わったことのないチーズへと変化していきました。
どこかで納豆菌の親戚であるリネンス菌やジオトリカム菌がついて出来たといわれています。
その有名なチーズがフランスの『エポワス』です。あの有名なナポレオンがこよなく愛した匂いといわれています。
しかし、これはブルーチーズの比ではないので決してトライしてはダメです。
ナチュラルチーズのイロハを考えた場合ウォッシュチーズを素人でも安心して食すという観点で考えなければなりません。
それがフランスの『ショーム』あるいは『ピエタングロワ』です。
この二つは製法がウォッシュですが匂いが気にならないもので食べやすいです。しかし熟成が進めばやはりにおい立ちます。
少し硬めで真空パック詰めされたものにノルウェー産の『リダー』があります。こちらならばウォッシュと言えども安心して食べられるはずです。
以上おすすめランキングでした。
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