【小説家になろう】から書籍化されたおすすめ作品



【小説家になろう】から書籍化されたおすすめ作品

書籍化された作品は数多にありますが、その中でも『小説家になろう』というサイトの作品はサイト掲載作品が多い為、アタリが多いのが特徴です。特に異世界転生ものに強く、読んでいて勉強になる作品が多くあります。将来、自分の作品を書籍化しようと考えている人は後学の為にも一度目を通しておくと、どういった作品が書籍化されているのかも含めて自分の肥やしになるでしょう。ここではそんな勢いのある作品達を紹介していきます。皆さんも書籍化を目指して頑張っていきましょう。では始めます。

●理想のヒモ生活(ヒーロー文庫)

『小説家になろう』総合ランキングで一位を獲った作品。主人公、山井善治郎は転移前、若手のサラリーマンであった。このままサラリーマンとして一生を終えるつもりであった善治郎。しかしとある朝、突然にも異世界カーバァ王国へと召喚される。恐竜が闊歩する亜熱帯の国、カーバァは男尊女卑が色濃い世界。そこで女王アウラに結婚を迫られる。何故、善治郎は求婚されたのか。それは単純明白な理由。彼がカーバァ王族の末裔だったのだ。確かにカーバァ王国内には王族の末裔は沢山いる。いるにはいるが、彼らをアウラ王女の婿として迎えれば王と女王の間で権力闘争が起こるのだ。ゆえに波風を立たせたくない彼女は善治郎を選んだわけだ。そうして善治郎の『なにもしない』という異世界生活がゆっくりと幕を開ける。

一風変わった『異世界転移もの』。主人公山井善治郎はごく普通のサラリーマンだったが実は異世界の希有で高貴な血筋という王道と言えば王道な展開。そして善治郎の血だけが目当てな美人女王アウラに求婚されるという、ある種男の願望を叶えてくれる作品。しかし善治郎は勤勉実直で、なにもしなくてもいいと言われても質が邪魔をする。女王アウラの仕事を手伝ったり、自分を高める為に魔法を勉強したりと新婚異世界生活を楽しみ始める。ヒモというよりは良き夫になろうと奮闘するのだ。異世界転移されたごく普通のサラリーマンが新婚生活を楽しむコメディーちっくなお話に微笑ましくなるのは必至。時には笑い、時にはしんみりとする異世界転移物語を十二分に堪能して下さいませ。

●RE:ゼロから始める異世界生活(MF文庫)

ひょんな事から異世界に召喚された高校生である菜月昴。転生先で誰に召喚されたのかとわくわくして待っていると突如盗賊に襲われ、命の危機が訪れる。そんな悲しい運命の彼を救ったのは謎の美少女とネコの精霊。彼女の活躍で無事に命の危機を回避した昴は彼女に恩を返す為に彼女の旅に同行する。幾多の艱難辛苦を越え、ようやく探し物の手がかりを掴めた瞬間、昴と少女は謎多きものに襲撃され命を落とす。…――しかし命を落としたはずの昴が始めて異世界転移された場所と時間へと戻されるのだ。そう。昴の唯一とも言える能力、『死に戻り』という能力がそうさせた。たとえ君が忘れても、俺は君を忘れないとそう心に誓う昴。彼は彼女達との死にゆく運命を変えられるのか。

推理小説のように自分の行動、そして少女の行動を精査して読み進めると二度美味しい作品。特に主人公の『死に戻り』という能力設定は秀逸で、何度も死に戻り、考え、組み立て、やっと正解を見つけたと思ったらまた死に戻り。トライ&エラーを地でゆくのが本作なのだ。主人公昴の混乱や葛藤がとてもリアルに描き出されており、読み始めるとハマってしまい、続きが気になってしまう良作です。一気読みがおすすめな作品です。

●異世界料理道(HJ NOVELS)

ガスコンロや冷蔵庫、いや、それどころか料理という概念すらない異世界で見習い料理人津留見明日太が自分の好きな料理でグルメ革命を起す。転移する前のある日、彼は火事に巻き込まれ、気づけば異世界の密林の真っ直中。いきなり野獣に襲われ、森の民、アイ=ファによって危機的状況を救われる。そうして始まる異世界料理ファンタジーの王道。

本作の魅力はなんと言っても綿密に錬られ作り上げられた世界観。アフリカ系の民を想起させる多数の部族存在や中世ヨーロッパを思わせる住人達が登場して現代の世界の遙か昔からある民族感情や差別意識などを事細かに異世界というテーストに乗せて語り上げていく様は圧巻。もちろん主題である料理描写も巧みで読んでいるとお腹が減る事は必至。お菓子片手に読んだ方がいいのかもしれませんね。

●蜘蛛ですが、なにか? (カドカワBOOKS)

女子高生でしかなったはず。いや、むしろ女子高生を楽しみたかった。でも気づいたら私蜘蛛だったの。……そんな主人公の彼女は気づくと見知らぬ地で蜘蛛に生まれ変わっていた。親蜘蛛の共食いという危険からはなんとか逃れる事ができた。けども以前危機は去っていなかった。数多の魔物が彼女を殺さんと襲ってきたのだ。果たして蜘蛛になった彼女は無事に生き残る事が出来るのであろうか。生き残る為に知恵を尽くす彼女の明日は一体どっちだ。

蜘蛛として最悪のダンジョンの最深部へと突き落とされた主人公の生存する為の策略がとても面白いです。相手は格上ばかりなのでハラハラドキドキが止まりません。もちろん成長も描かれており、蜘蛛子ちゃんを応援したくなるのは必至。言うまでもないですが、ある程度お話が進行すると成長からの無双の流れはきっちりと押えてあります。安心して読める良作と言えるでしょう。

●悪の組織の求人広告(Novel0)

時は二二世紀。ひょんな事から『世界征服を目指す悪の組織です』という不可思議な求人広告を目にする主人公小森寧人。そんなアホらしい広告を打ったのは世界的にも悪の大企業『メタリカ』。面接をなんとか奇跡的にも突破した彼であったが、配属されたのは庶務課。つまり雑魚であり、いわゆる戦闘員となってしまう。それでもめげずに上司や同僚、ライバルと力を合せて世界を変えてゆく。ゆけゆけ、寧人ッ!

いわゆる成り上がり系の今作。正義とは何なのかをリアルに描き出しています。主人公である寧人は真っ向から虚構の正義に立ち向かっていきます。実際的には強いわけでもない寧人ですが、信念を貫き通す心の強さが滅茶苦茶格好いい。最後まで読むと本当に正義とはなんであり、悪とはなんであるのかを考えさせられるお話です。是非ご一読を。

●まとめ

書籍化された作品は書籍化されるだけあり、それなりの読み応えと面白さを提供してくれます。しかもなろう作品ともなれば手に取った時の驚きは群を抜いており、これからの小説界の未来を占う作品達とも言えます。時間が許せば色々読んでみると新たな発見と新たな価値創造に役に立つのではないでしょうか。もちろんここに挙げた作品以外にも書籍化された作品は数多くありますので読み比べてみると更に面白いでしょう。

【小説家になろう】から書籍化されたおすすめ作品、了。