イタリア・スペイン・ポルトガルのワインやワインの産地を元バーテンダーが紹介!



イタリアのワイン

イタリアはフランスと並ぶ歴史の古いワイン生産国です。

産業革命以後、ヨーロッパ経済の中心が北ヨーロッパに移ったために知名度が低かったが、1960年代になると、醸造技術の近代化などにより、安定した品質のワインがつくり出されるようになりました。

1963年、イタリア政府は、フランスのA.C.法を手本として、イタリア独自のワイン法です。原産地呼称統制(D.O.C.)を制定し、現在300以上のD.O.C.があります。

また、その上級格として、「保証つき原産地呼称統制(D.O.C.G.)が制定され、現在36の産地が認定されています。

これらD. O.C.とD.0.C.G.は、EUのV.Q.P.R.D.に属しています。

EUの規定する一般ワインは、イタリアの場合、ヴィノ・ダ・ターボラとイー・ジー・ティー(地域特性ワイン)に分けられています。

ワインはイタリア全土でつくられているが、産地を大きく分けると次の5つになります。

北部山麓地帯

ピエモンテ、ロンバルディア、ヴェネト、トレンティノ・アルト・アディジェなどの各州。気温が低く、収穫される年により差はあるが、酸味の豊かな、ボディのあるワインがつくられまる。

著名なワインとしては、ピエモンテ州ではバロロ(Barolo)、バルバレスコの赤ワインと自ワインのガヴィスパークリング・ワインのアスティ・スプマンテなど、ヴェネト州ではライトタイプの赤ワイン、ヴァルポリチェッラ、辛口白ワインのソアヴェなどが知られています。

北東平野

気候条件に恵まれたエミリア・ロマーニャ州を中心に、フレッシュで、やや軽めのワインが大量生産され、中でも、ランブルスコの微発泡性ワインが知られています。

ある。

アペニン山脈東側マルケ、プーリアなどの州。

気温も高く、酸の低いワインが多い。地中海上の島々シチーリア、サルディニア島。ブドウの糖度が高く、フォーティフアイド・ワイン向きの産地で、とくにシチーリアのマルサラが有名です。

スペインのワイン

スペインのブドウ栽培面積は世界第一位ですが、ブドウ以外の作物との混植も多く、生産量では世界第3位です。スペインの著名な高級ワインにも、古くから原産地呼称規定があったが、特定のワインに限られていました。

ところが、EU加盟とともに、フランスのAC法同様に管理するべく、1987年に整備が始まり、現在60以上のD.0.(デノミナシオン・デ・オリヘン、原産地呼称統制法)が制定され、一層の品質の安定化が進んでいます。

主要なワイン生産地としては、ドン。キホーテで有名なラ・マンチャ、バルデペーニャスなどの中央スペインの生産量が多く、全スペインの35%を生産しています。

伝統的な高級ワイン産地としては、エプロ川流域のリオハのテーブル・ワインと、アンダルシア地方、ヘレス周辺のフォーティファイド・ワインのシェリーなどが、また、ビン内二次発酵のスパークリング・ワイン産地のカタルーニャ地方、ペネデスのカバがあります。

この他、ワインにフルーツのフレーバーを加えたサングリア(Sangria)があります。

ポルトガルのワイン

ポルトガルは、32のD.O.C.(原産地呼称統制ワイン)、I.P.R.(呼称規制ワイン)が制定されています。著名なワインは、北部地方を中心に生産されており、中でも生産量の多いのが、「緑のワイン」という意味を持つヴィニョ・ヴェルデです。

別に緑色をしているわけではなく、若いうちにフレッシュさを楽しむワインを意味していて、軽い発泡性を持っています。

このヴィニョ・ヴェルデに対して、じっくりと熟成されてから飲むワインは、ヴィニョ・マドゥロといわれ、その代表といえるワインが、中部のダンで、白ワインはフレッシュでフルーティー、豊かなボディがあります。赤ワインは、ほどよいボディと、熟成によるまろやかさの際だつタイプのものがつくられています。

この他、世界的にも人気の高い、ポート(Porto)、マデイラ(Madeira)のフォーティファイド・ワインがあります。ともに18世紀ころ、イギリス人の手によってつくり出されました。

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