【小説】二次創作の書き方について



【小説】二次創作の書き方について

pixel2013 / Pixabay

始めに

二次創作を書くにあたって動機というものが必要だとするのあれば、私こう答えます。他人が作り上げた格好いい世界で自分なりの妄想を爆発させてみたいと。妄想とは萌えや燃えとも言い換えられるでしょう。

ともかく自分がお気に入りの作品の世界観、そしてキャラを使って自分なりの妄想を書き留めたいと願う心こそが二次創作を書く為の原動力となるのではないでしょうか。そんな二次創作の世界ですが、今回は二次創作の書き方について語っていきたいと思います。

まずは心構えから

二次創作を書く場合、書きたい事イコールで妄想となるので妄想があり得ないほどほとばしっていないと書くのは厳しいです。つまり二次創作として自分の作品に落とし込む誰かの作った作品をどれだけ愛しているのかが問われるのが二次創作です。

乱暴に言ってしまえばなになにの二次創作が流行っているからだとか、とりあえず二次創作を書いておけば誰かには読んでもらえるだろうとかいった不純な動機で二次創作を書き始めても結局途中で挫折するのがオチです。

なので書く前に自分に問う事が必要なのではないでしょうか。自分は二次創作で書きたい作品をどれだけ愛しており、どれだけ自分の中でくすぶっている妄想を形にしたいのかを胸に手を当てて考えて下さい。

その気持ちが人よりも強く、そしてなによりも確かな形にしたいと願うのであれば是非書いてみて下さい。きっと二次創作執筆というものが好きになるでしょう。

書きたいは自己満足でいいが、読んで欲しいと思ったら……

まず言いたいのは二次創作を好んで読む人は、二次創作の元になった作品が好きで、加えて元の作品に出てくるキャラクターの誰かが好きなのです。もちろんちょっとだけ気になったからとりあえず読んでみたという方もおられますが、継続して読んで頂ける方は、かなりの高確率で元になった作品に好意がある人でしょう。

二次創作の読者は通常自分が好きな作品の公式のキャラクターによってお話が展開する事を求めます。なので自分で書く二次創作小説の中で公式で発表されているキャラクターのイメージを壊すような言動をさせすぎると『オリジナルでやってろ』と批判される事となります。

二次創作は得てして元になる作品にかなりの魅力があるからこそイメージを壊されると読み手もまた厳しい批評を下すのです。なので公式設定に沿って書く事は必須といえるでしょう。

キャラクターの外個性を記号として書く。

外見やしぐさ、語尾など、二次創作で書きたいと思ったキャラクターの外個性を示すものは公式を読んでいると頭の中に入ってくるのではないでしょうか。これらの与えられた情報を記号として考えるのが二次創作を上手く書くコツだったりします。

どういう事かというと……、例えばトイレの男女のマーク、あの記号を見たらどちらが男性側で、どちらが女性側なのか一目で分かりますよね。それと一緒です。二次創作として小説を書く場合、公式で認められいる外的特徴を本分執筆時に隙をみてねじ込むのです。

それらの記号のねじ込みが多ければ多いほどキャラクターは公式に近づきます。ただし少々注意せねばならぬのが、同じ単語が連続して続くとただのくどさとして読み手は敬遠しますから装飾や比喩、類義語などを駆使して読み手を飽きさせない工夫が必要です。

外見の間違いは致命的

二次創作を書く場合、書き始める前に少なくとも書きたいキャラクターの外見的特徴を詳細にメモしておきましょう。基本項目として「顔・髪・体・背格好」の「形・大きさ・色」位は文章にしておくと後々便利ですし、なによりキャラクターのイメージを壊さないように書けるのではないでしょうか。

無論、顔の中にも瞳や唇、そして鼻というものがあり、これらもまた公式のキャラクターからかけ離れてしまうとイメージが壊れてしまうので日頃から公式のイメージに対して的確な表現ができるように文章力を磨いておくといいでしょう。もちろん言葉選びもまた気をつけなければならない点であります。

高慢で麗しい女性キャラが居たとして「高貴な雰囲気が溢れる笑い」と笑いを装飾する事はあっても「柔らかで心が安まる笑い」と表現してしまってはキャラクターが壊れてしまいます。ゆえに二次創作とは言葉選び1つにも気を張らねばならぬ創作と言えましょう。

外見の次は心

キャラクターを構成する要素として外見と共に重要なのが心ではないでしょうか。たとえ外見が公式のキャラクターに沿っており、そのキャラクターを想像できるとしても……、心がちぐはぐでは一気に冷めてしまいます。

得てして二次創作では自由である(※自分の趣味で書く)が為にストーリーに合わせてキャラクターの性格を改変しがちです。そういった二次創作作品をよく見かけます。先にも書きましたが、そういった作品は二次創作として失敗している作品だと言わざるを得ないでしょう。ではどうすれば公式に沿ったキャラクターの心を書けるのか。

まず外見と同じく公式から、そのキャラクターの心を構成する要素を抽出してきましょう。仮に抽出したものをツンデレとしましょう。次にツンデレとはなんなのかをメモします。ここでは素直に振る舞えないとしましょう。

次に素直に振る舞えないのは何故かと連想します。親に甘える事ができなかったと答えを出し、更に連想して、親に甘えられなかったのは一緒にすごす機会が少なかったからとなり、更に更にと押し進めていきます。

ここでは割愛しますが、この連想が多ければ多いほど書きたいキャラクターの心が見えてきます。つまり先の例で言えば親と一緒にすごす機会が少なかったのだから寂しい思いをしていたというのであれば……寂しさを埋めてくれる人が現れたらそのツンデレキャラは素直に喜ぶとなるわけです。

暴走と逸脱は違う。

最後に暴走と逸脱の違いを書いて終わりたいと思います。まず暴走とはキャラクターの個性の枠内でのとんでもない行動であり、逆に逸脱とはキャラクターが絶対とらないであろう個性の範囲外でのとんでもない行動であります。

これらは特に気をつけないと逸脱してしまう危険性を大いに孕んでいます。逸脱すれば二次創作は失敗です。なので先に書いた心の掘り下げを何度も何度も確認し、読み手のイメージに近いもの……、つまり公式で書かれるキャラクターと同一視できるような暴走を書きましょう。

この暴走が上手く書けるようになれば二次創作小説執筆は7割がた成功したと言えるでしょう。

まとめ

二次創作は好きな作品が好きすぎるから書くものです。では逆に聞きたいです。自分の好きな作品を元にした二次創作小説を読んで……、あまりにヒドいキャラメイクで自分が好きなキャラクターが貶められていたらどう感じます? 怒り? 憤り? それとも? ですよね。二次創作って怖いんです。

いくら個人の趣味で書くものが二次創作と言えども元の作品が有名であればあるほどにファンは多く、そして酷評される可能性を孕んでおります。なのでキャラクターには特に気をつけ、キャラ造形に注意して書く事をおすすめします。二次創作はなんと言ってもキャラクター命ですからね。草々。

【小説】二次創作の書き方について、了。

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