【小説】新人賞の賞金を調べてみた!



【小説】新人賞の賞金を調べてみた!

Katrina_S / Pixabay

始めに

まず始めに言いたい事は賞金額が全てではありませんという事。ただし賞金額は賞を主催する出版社などの賞に対する本気度がうかがえる一つの指標として考える事はできます。無論、賞金額が少なくても本気で新人を発掘・育成しようという気概のコンテストなり、新人賞なりは存在するでしょう。しかしながらそういった賞金額の少なくも本気度が高い賞を探すのは困難です。なので、まずは賞金額を目安に新人賞を選んでみましょう。あとは歴史を調べるのも面白いですね。ともかくそこで今回小説での新人賞の賞金を調べてみました。もしよろしければ参考にして頂ければ幸いであります。では始めます。

小説すばる新人賞、集英社主催、賞金額200万円

『面白ければいい』という趣旨の元、集英社発刊の30年以上の歴史を誇る月刊誌、『小説すばる』が主催する新人賞です。ジャンルは不問でとにかく面白いければなんでもいいというのもまた面白いですね。直木賞作家を数多く輩出している新人賞でもあります。

http://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/award/

オール讀物新人賞、文藝春秋主催、賞金額50万円。

時代小説も、ミステリーも、恋愛小説も。全てはこの賞から始まるというキャッチコピーから分かるように新人発掘から育成まで、かなり本気で取り組んでいる新人賞。加えて短編小説を募集しているので比較的取り組みやすい新人賞ではないでしょうか。賞金額は少々低く目と言わざるを得ませんが、挑戦してみる価値はある新人賞です。

https://www.bunshun.co.jp/mag/ooruyomimono/ooruyomimono_prize.htm

小説現代長編新人賞、講談社主催、賞金額300万円。

数々の売れっ子小説家を輩出し続けている新人賞です。少しだけ例を挙げると五木寛之、皆川博子、勝目梓、伊集院静、北原亞以子、川上健一、橋本治、朝井まかて、金城一紀など(※敬称略)枚挙にいとまないほどです。講談社が主催する新人賞で20万字以内と書きやすい文量設定も親切ですね。将来の売れっ子作家を目指す方は是非挑戦して欲しい新人賞です。

http://shousetsu-gendai.kodansha.co.jp/prize/

HJ文庫大賞、ホビージャパン主催、賞金額100万円。

中高生をメインターゲットにしたエンターテインメント性の高いキャラクター小説を求めている新人賞。ジャンルは不問ですが、読みやすく頭に残りキャラクターが立っている作品が好まれる傾向にあります。ライトノベルを主に書く新人作家さんにとって一番門戸が広い新人賞なのでプロを目指す方は一度は挑戦したい新人賞です。

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/novelawards/

小学館ライトノベル大賞、小学館、賞金額200万円

2007年に創刊された少女向けのルルル文庫と少年向けのガガガ文庫。ファンタジー・ドラマチック・ロマンチックを合い言葉に躍進を続けているルルル文庫と少年のハートをがっちりと掴むガガガ文庫が共同で2006年から小学館ライトノベル大賞を創立したという経緯があります。新人発掘にとても力を入れており、ライトノベル作家の登竜門となっています。ライトノベル作家を目指す方は要チェックですね。

http://lululubunko.jp/lightnovel/novel_oubo.html

このライトノベルがすごい大賞、宝島社主催、賞金500万円

ガイド誌である『このライトノベルがすごい!』から派生した新人賞で、賞自体のコンセプトは『本当に面白い作品を生み出す力を持つ新人作家を発掘する事』です。ガイド誌『このライトノベルがすごい!』編集部を始め『読み手のプロ』や『販売のプロ』のめがねに叶った作品が受賞するというライトノベル新人賞の最高峰に迫る新人賞。ライトノベル作家を目指すならば一度は挑戦しないといけないとも言い換えられる新人賞です。

http://konorano.jp/outline

すばる文学賞、集英社主催、賞金額100万円

気鋭の新人を待つ文学賞です。既成の文学観にとらわれない、意欲的な力作・秀作をお寄せくださいと謳っているように文学という一つのアートを次の時代へと段階アップさせるだけの力を持った作品を渇望しています。『小説すばる新人賞』と名前も似ていますし、主催が集英社なのですが、こちらは純文学を募集しており、ともかく文学というものを芸術として捉えられる方はこちらの新人賞をおすすめします。

http://subaru.shueisha.co.jp/bungakusho/

群像新人文学賞、講談社主催、50万円

1946年に創刊した『群像』で開催される新人賞。講談社の中でもっと歴史のある新人賞で、村上春樹や高橋源一郎(※敬称略)などを輩出した文学賞でもあります。もちろんこの賞を獲れば一流への道が拓けており、業界での注目度も抜群でしょう。賞金額は50万円と低めの設定ですが、低めの賞金額を補って有り余る知名度を持った新人賞ではないでしょうか。もしプロの作家を目指しているならば一度は通る道として心しておきましょう。

http://gunzo.kodansha.co.jp/awards

新潮新人賞、新潮社主催、賞金額50万円

100年以上の歴史を誇る『新潮』。こちらで開催されるのが新潮新人賞です。歴史がある賞だけあって競争率もすごいものがありますが、逆に言えばこちらの新人賞を受賞すれば他の文学賞を得るよりもプロの作家としての大きなアドバンテージを与えられます。新潮の待ち望む作品は……、文学の新たな可能性を拓く未知の才能の劇的な登場であり、書くものが個性的でないと新潮新人賞を得るのは難しいでしょう。しかしながら自分は非才だと思っている方こそ、新潮新人賞が求める未知の才能なのかもしれません。ダメだと思う前に新潮新人賞に挑戦してみてはどうでしょうか。

http://www.shinchosha.co.jp/prizes/shinjinsho/

文學界新人賞、文藝春秋主催、賞金額50万円

『オール讀物』と対をなす文藝春秋が主催する新人賞です。こちらは『オール讀物新人賞』とは違い純文学を募集していますが、いくら純文学とは言えど芸術性だけが前面に押し出され、なにが面白い作品なのかさっぱり分からないものは敬遠されがちです。なので面白さと芸術性が上手く融合させられるだけの力量を持った作家が求められています。ある意味、『オール讀物新人賞』よりもハードルが高い新人賞と言えるでしょう。

https://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/bungakukai_prize.htm

まとめ

小説家のプロとして生活を成り立たせる。と、一言で言ってしまえば楽ですが、この一言が本当に難しいのが小説家としての世界です。仮に今まで列挙した新人賞を獲って無事にデビューしたとしても、小説家として生き残れるのは、その中でもほんの一握りです。だからこそ今回挙げた新人賞を得るのが、一番ベターであり、加えてベターをベストに変えられる人こそ文學界には求められています。ベストに変えられる人。それはまず行動を起こせる人です。だからこそ新人賞を狙っていくべきなのです。ただしもし自分の作品をどの新人賞に送ったらと迷ったら賞金額で決めてみるのも面白いですね。頑張ってください。

【小説】新人賞の賞金を調べてみた! 、了。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする