チーズフェスタとは?毎年行われる11/11の日本のイベント!



チーズフェスタとは?毎年行われる11/11の日本のイベント!

Oldiefan / Pixabay

●チーズの歴史

チーズ作りで、最も古い歴史があるのはどこでしょう? 誰もが考え付く場所としてヨーロッパではないかと真っ先に考えてしまうはずです。

しかし、詳しく調べてみると全く異なることが分かります。

ではどこが発端なのか?

『ホロート』という名前(別名アーロール)のチーズがあります。

実はこのホロート、アジアのモンゴル原産で、山羊や羊を放牧し移動しながら生活していた彼らモンゴル人が、大モンゴル帝国を築いていく中で家畜の乳を有効利用、保存技術の確立していく中で編み出してきたものなのです。

その歴史は紀元前3世紀ころから今でも続いているものです。

モンゴルのチーズは主に絞った生乳を加熱しつづけ、水分を可能な限り飛ばし濃縮の度合いを上げたうえで、酸を使い凝乳させる方法でつくられます。 このチーズの作り方を凝乳酵素型のチーズと専門家は呼んでます。

この凝乳酵素を利用したチーズは当時はまだ諸外国にはありませんでした。

今日のチーズの製法の元となったのですが、それから大分たった頃、遠くメソポタミア文明の栄える地域でチーズ作りがいよいよ本格的になり始めました。

当時はまだバターの精製しか確立されておらず、余分なエキスは家畜の肥料に回されるだけでした。

長い歴史とユーラシア大陸の統治を経て現在の製法に近づいていったのです。

牛類の乳を利用していく食文化は乾燥地帯であるインドやモンゴル、チベットなどさらには中近東に広がり、南方はアフリカ大陸へと様々な形態に変化しながら伝わりました。

現在その地方独特のバターやチーズ、ヨーグルトなどの乳製品が多数みられます。

●ナチュラルチーズの発端

さて、どのように現在のオーソドックスなチーズ制作になったのでしょう? アラビア商人の間で語り継がれている民話にヒントがあります。

『はるか遠い昔、アラビアの旅商人カナナが乾燥した山羊の胃袋で作った水筒に乳を入れて旅に出ました。1日の旅を終え、渇きと疲れを癒そうと水筒をあけたところ、中から透明な水と白い柔らかな塊が出てきました。それを食べてみるとすばらしい風味でした。そして、ある農夫がこの白い塊を洞窟の中に置き忘れ、数ヵ月経ち、偶然にその塊を発見して食べてみるみました。これは、さらにすばらしい芳香と味がありました 』

これはチーズを作る上で必ず必要になるチーズの元、つまり“カード”と呼ばれるものの作成と熟成を表現した民話です。

この話は、乳文化の伝播として中近東からトルコ、ギリシアを経てローマに至り、ヨーロッパ全域に広がったのです。

ギリシアからイタリアへエトルリア人の手によってモンゴル式の凝乳酵素型のチーズがもたらされました。

その後に、この民話のように、牛乳の凝固剤の一種であるレンネットと呼ばれる酵素を使い、チーズを作る方法が同様に広がったのです。

専門的にはレンネット型チーズです。

●日本のチーズ伝来

いつ日本にチーズが来たか? それは、古く、飛鳥時代までさかのぼります。

「右官史記」という歴史書の中に「文武天皇四年(西暦700年)10月文武天皇が使いをつかわし、″蘇(そ)″をつくらしむ」という記述があります。 ここに記された蘇がまさにチーズなのです。

また仏教の経典にもあります。 「牛より乳を出し、乳より酪を出し、酪より生酥(せいそ)を出し、生酥より熟酥を出し、熟酥より醍醐を出すが如し。醍醐最高なり」と記されており、さらに「声聞は乳の如く、緑覚は酪の如く、菩薩の人は生と熟との酥の如く、諸仏世尊は醍醐の如し」と乳製品の作り方を仏教の教えに例えています。

酥は蘇と同じ意味の言葉です。つまり6世紀には作り方をはじめ、製造まで行っていたというわけです。 この中の10月という記述をもとに現在の暦にしてみると、11月となります。

●チーズフェスタ

日本のチーズ関係者が、日本のチーズ伝播と継承による祭典と称し1992年の11月にスタートさせたのがこのチーズの日なのです。

11/11としたのは単に覚えやすいからということでしたが、話題が話題をよびました。

ナチュラルチーズの普及は、宅配ピザの登場にて一気に広がりをみせはじめました。 1992年は1980年代の消費量を容易にこえて、1995年には当時の倍の輸入数になりました。

この勢いは止まらず、さらにナチュラルチーズの輸入の方がプロセスを抜くほどに成長したのです。

これはイタ飯ブームやボジョレーヌーボなどの宣伝によるワインのつまみ紹介であったり、 学生の修学旅行ブームからヨーロッパにおける食の体験であったり、チーズフォンデュブームなどさまざまな仕掛けであったりとナチュラルチーズ需要が高まった結果です。

20年間における日本のチーズの祭典『チーズの日』

内容は毎年盛大になり昨年は芸能人を呼んでトークショーや講演をしたり、恒例のチーズグランプリ決定をしたりしています。 もちろん世界中のチーズが集まりますから、そこで紹介されたものを試食したり、購買したりできます。

もっともっと日本で普及し皆に愛されるチーズを製造できるようにと日本のチーズ製造会社も意欲を見せているイベントなのです。

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