アメリカのワインを地域別に紹介!【元バーテンダー執筆】



アメリカのワインの特徴

アメリカは、近年になって急速に伸びてきた新興ワイン生産国で、ブドウ栽培面積は約40万haです。

消費量も一人当たり約80で、消費の対象となるワインも徐々にスタンダード・ワインからプレミアム・ワインヘと移りつつあります。

ワイン生産地の中心はカリフォルニア州で、国内生産量の約9割を占めています。

残りがオレゴン州、ワシントン州の他、ニューヨーク州、イリノイ州、ニュージャージー州で生産されていますが、アメリカのワインはカリフォルニアに代表されるといえます。

カリフォルニアのワインづくりは、1796年、キリスト教布教のためカリフォルニアを訪れたセロ神父によって第一歩が始まりましたが、本格的な発展は、1861年、ハラッツィー大佐がヨーロッパからワイン用品種を大量に持ち帰ってからで、広大なブドウ栽培面積、肥沃な土壌、温暖な気候、ブドウの品種改良、醸造技術の発達、機械化による大量生産といった諸事情を背景に、高品質のワインがつくられるようになりました。

カリフォルニア州の面積は、日本よりやや広く、北は北緯42度(札幌のやや南にあたる)、南は北緯32.4度(沖縄の那覇にあたる)です。

また同じ緯度でも、太平洋沿岸地域と内陸部では気候条件が大きく変わっています。

そのため、カリフォルニア大学デイヴィス校が、各地域の微気候(Microclimate、マイクロ・クライミット)や土壌に合わせてブドウ品種を選定し、奨励して、地域ごとの特徴あるワインがつくられるようになりました。

現在、中心となるブドウ品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワール、シャルドネ、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランなどの高級ヨーロッパ品種ですが、最近はジンファンデルの人気も高まっています。

カリフォルニアのワイン産地

カリフォルニアのワイン産地は、大きく区分すると次の5地域に分けられます。

ノース・コースト

地域サンフランシスコ以北の大平洋沿岸地域で、メンドシーノ、ナパ・ヴァレー、ソノマ・ヴァレーなどが含まれ、高級ワインをつくるワイナリーが集中しています。

セントラル・コースト地域

サンフランシスコから、南のサンタ・バーバラまで、サンタ・クルーズ、モントレーなどを含む海岸よりの地域で、この地域はさらに、サンフランシスコ湾付近、北部、南部の3区分で分けられています。比較的冷涼な気候で、新しい高級ワインの生産地区となっています。

セントラル・ヴァレー

地域内陸部の南北に長い、比較的暑い地域で、大規模なワイン・メーカーが多く、手ごろな価格のワインを量産しています。

サウス・コースト地域ロサンゼルス周辺から南の暑い地域。カリフォルニアでもっとも歴史のある古い地域ですが、最近は都市化が進み、ブドウ栽培面積も減少しています。

シェラ山麓地域

サクラメント・デルタや、その東のシェラ・ネヴァダ山麓の地域。ジンファンデル種ブドウを多く栽培しています。

これらの5つの地域の中に、さらにA.V.A.(政府認定ブドウ栽培地域の意味)に指定された地区が、現在97あります。

なお、アメリカのワインには、ヨーロッパの有名ワイン産地名をつけたものがあるが、これらの名称を使ったもの(原料となるブドウは、これらの産地で使われているものと必ずしも同一ではない)は、2005年9月に合意されたEUとアメリカとの二者間協定(06年3月に正式調印)により、今後アメリカで新たに発売するワインヘの、これらの名称(Burgundy、Chablis、Moselなど)の使用が禁止されました。

なお、すでに販売中の銘柄については、販売の継続は可能です。

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