小説家になるには?



【小説家になるには】

Khamkhor / Pixabay

今回は、プロの小説家になるためのポイントを書いてみました。

これから小説家を目指す方にとって、参考になれば幸いです。

●まずは一日一万文字を目指そう

一日一万文字。賞に送る送らない以前に文字数が書けない人にはプロの小説家は厳しいと言わざるを得ません。何故ならば小説家という職業は根源的に言って膨大な量の文章を書くのが仕事なのです。もちろん内容が面白いのもそうなんですが、クオリティの高さ云々は前提条件ですから敢えてここでは触れません。ともかくプロの小説家で特にデビューしたての新人は当然、ボツや直しもあるので早く書ければ書けるほど有利と言えます。いや、有利どころか生き残る為に必須とも言えます。

そこで私が考え出したのがプロとしてやっていける最低の条件として一日一万文字を書けるというもの。逆にこれがクリア出来なければたとえデビューしたとしてもすぐにダメになると考えています。

以前、好意にして頂いた売れっ子のプロのシナリオライターさんも三時間で一万文字を書いていました。あの頃は途方もない文字数を短時間で書く彼女がまるで別の生き物に見えたものです。しかしながら今考えれば三時間で一万文字はプロとして当然だったんですね。

なので三時間で一万文字とまでは言いませんが、一日一万文字位はクリアしたい。ただし繰り返しになりますが、内容が面白くするのは当然なので、クオリティを落とさずに一日一万文字を目指しましょう。

そして一日一万文字を達成する為にはとにかく書く事です。

これに尽きます。

書くという行為を反復練習すれば、いつか必ずや一日一万文字もクリア出来るでしょう。

●起承転結を覚えよう

次は内容の書き方に触れます。まず小説を書く場合、物語全体にも起承転結を付けるのは当然の事、物語の一話一話にも起承転結を付けると読んでいる人がわくわくして先へ先へと読んでくれるようになります。

では起承転結の作り方はどうやって覚えればいいのか。

答えはショート・ショートにあります。もちろんオチのないショート・ショートではいけません。きちんとオチがあって贅沢を言えばお話が面白ければなおよいです。ショート・ショートの面白さとはオチのアイデア的な面白さよりも、そこに行き着く過程がしっかりと書かれていると不思議とほとんどのネタでお話全体が面白くなります。

多分、漫才やコントなどがそれにほど近いのではないでしょうか。

そんな面白い(※少なくとも自分自身だけでも面白いと思う)ショート・ショートを沢山書いていくとごく自然と起承転結が書けるようになります。ただしこちらも一日一万文字と一緒でともかく数をこなす必要があります。

なので……。

一日一話という方法で一日一万文字と起承転結の修業を兼ねてもいいかもしれませんね。

参考までに私は一日一話で三○○日弱書き続けました。

まあ、多いのか少ないのか分りませんが。

●情景描写が上手くなるといい事尽くめ。

小説というものは実のところ心理描写というものは得意な分野だと思います。心理描写が得意な特性上小説を生まれて初めて書いた方でも心理描写はある程度書けるものです。話は逸れますが漫画は情景描写得意な表現形式で逆に心理描写が苦手です。なので面白い漫画は卓越した技術で心理描写を上手く挟み込み、読者に訴えかけます。そして小説を書き始めて日が浅いもの書きさんは面白い漫画で印象的だった心理描写ばかりが心に残っており、心理描写ばかりの小説になってしまうわけです。話が逸れました。戻します。

ともかく小説は文字だけですので登場人物がなにをしていて、どんな服装なのか、そしてどんなところにいるのか、読み手さんは文字を追わないとなにも分りません。そしてよくやってしまうのが、目の前にある事実を羅列するだけの説明臭い文章です。いくら小説が読みたいと言っても始めからつらつらと説明され続けたら誰でもうんざりします。

そんな説明臭い文章を書かない為にはどうすればいいか。

ずばり写真を文章で説明してみるです。

どんな入手経路でもいいので画像を一枚用意して、その画像を文章で説明してみる。もちろん目の前にある事実を一つ一つ書き綴るのではなく、時には比喩を使ったり、時には自分が見た時の感想を織り交ぜたりとあの手この手で書いてやるのです。そうして一通り画像を説明し尽くした後、もう一度同じ画像を別の言葉を使って表現してやるのです。

情景描写の訓練にはとてもいい方法だと思います。

出来れば三回四回と同じ画像を使って表現し尽くしてやると更に効果的です。

●誤字脱字や誤用を無くそう 誤字脱字や誤用の撲滅はプロのもの書きとしては基本的な技術です。もちろんどれだけ確認しても誤字脱字はなくならないのは自然の理です。それでもプロのもの書きになりたいのならば誤字脱字や誤用は一切なくす位の気概で執筆した方がいいです。特に誤用は誤字脱字と違い少しだけ気をつければ一切なくす事が出来ます。なので誤字脱字以上に誤用に気をつけましょう。誤用をなくす方法は執筆途中で少しでも疑問や違和感を感じたら辞書を引く癖をつける事。たったそれだけ誤用はなくなります。それでも大半の方が辞書を引くのが面倒くさいというのが現状で、とても残念です。

さてではどうやって誤字脱字や誤用を見極める目を作っていけばいいのか。

答えは市販されている商業ベースの新聞や雑誌などをただ単に読むのではなく推敲する感覚で読む事です。特に有名新聞を隅から隅まで読み倒してやると極々たまに誤字脱字や誤用(※誤用は誤字脱字以上に見つからない。ただし見つけたらロト6の一等に当たるような感覚でしょうか)が見つけられる事があります。

複数人で何回も推敲した新聞や雑誌の文章で誤字脱字や誤用を見つけられるようになったならば、見つけられるようになった方はかなり精度の高い誤字脱字フィルターを備えた目を持った人と言えましょう。ただし何度も言うようで心苦しくて申し訳ないですが、こちらも反復練習を何回も繰り返して習得するしかありませんが。

●さてあとは書いて書いて

文字数と起承転結、そして情景描写や誤字脱字のチェック。これらの技術を習得すれば小説家としてかなり高いレベルにあり、どんな賞や依頼だろうと、求められたもの求められた以上のクオリティで且つ短時間の内にあげられます。

あとは周りをゆっくりと見渡せばチャンスは溢れていますのでチャンスを掴むだけです。

ただしかくいう私もいまだ研鑽中であり、絶賛努力中であります。

そんなわけでお互い頑張りましょう。

草々。

小説家になるには、了。

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